パック麦茶を美味しくする方法について!

麦茶はカフェインなどの刺激物がなく、胃にやさしくミネラルも豊富に含んでいます。
また体に素早く吸収されるので熱中症予防にも効果的です。
最近の麦茶はパックで作ることが多く、水のままでも出来てしまう便利さと引き換えに味も香りもいまひとつです。
現在のパックに比べて昔の麦茶は香ばしさが60%も多く、旨味も17%も多くありました。 また香り成分の量も3倍も多く含まれていました。

■麦茶の「良いおこげ」「悪いおこげ」
麦茶の味は焙煎(ばいせん)することによって出来る「おこげ」の味です。
おこげには大きく2つの種類があります。
まろやかな旨味の良いおこげと、苦い雑味の悪いおこげです。
お湯を注ぐと良いおこげも悪いおこげも活発に動き始め、お湯の中にどんどん出ていこうとします。
しかし良いおこげは出ていきますが、悪いおこげはなかなか出ていけません。
それは麦の殻が無数の小さな穴が開いていて、体が小さな良いおこげは通り抜けられますが、体が大きな悪いおこげはつっかかって出られません。
つまり天然のフィルターに入っている状態になっています。
昔のように「やかん」で煮出していけば良いおこげだけの美味しい麦茶を作ることが出来ます。

■パック麦茶について
麦茶のパックの中は粒が砕いてあり、フィルターが効いていない状態になっています。
そのため煮出すと良いおこげも悪いおこげも出てしまい、雑味の多い麦茶になってしまいます。
良いおこげは体が小さいので早く活動します。
水出しの場合は温度が低いので、ゆっくりゆっくり良いおこげだけが先に出ていきます。
良いおこげだけが出た状態で麦茶パックを取り出せば美味しい麦茶になりますが、長く入れておくと悪いおこげも出てきてしまうので雑味も多い麦茶になってしまいます。

■麦茶にインスタントコーヒーを加え香りアップ!エンハンス効果
エンハンス効果とは、よく似ているけども違う物の香りを少しプラスすると、本来の香りが引き立つという技です。
麦を焙煎することで生まれるこおばしい香り、でもパックにするとき粒が持つ香りの7割が失われてしまうそうです。
まず粒を砕いたときに摩擦熱で香りが飛びます。
その後も空気に触れる面積が広いため香りが逃げやすくなります。
コーヒーも焙煎することで美味しさを感じる飲み物になります。
そのため麦茶にインスタントコーヒーの粉を入れると失われた香りが戻ります。
ほんのひとつまみ入れるだけで香りがアップします。

■パック麦茶を美味しくする方法
まずパック麦茶にお湯をかけ1分間蒸らします(全体が湿るくらい)
その状態で水1Lにパックを投入します
1時間おいたら取り出します
インスタントコーヒーの粉をひとつまみ入れます

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