乾燥肌対策!タイプ別保湿方法、手湿疹、保湿剤で乾燥肌改善!

乾燥肌対策!タイプ別保湿方法、手湿疹、保湿剤で乾燥肌改善!皮膚は一ヶ月かけて生まれ変わるので、スキンケアは根気よく続けることが大切。乾燥肌の症状がひどい場合は、早めに皮膚科で診察を受けましょう

■気温と角質
皮膚の表面には皮脂と汗が混ざり合って出来た皮脂膜というバリアがあります。
気温が高いと汗だけでなく皮脂も分泌されるため、肌表面の油分量も上昇します。
しかし気温や湿度が下がると発汗量が少なくなるだけではなく皮脂の分泌も減少します。
皮膚の一番外側には角質が重なった層があります。
実はこの角質には水分を抱え込む働きがあります。
湿度が高い環境下では、空気中の水分を含むことができます。
しかし気温も湿度も低いと皮脂膜も空気中の水分も少なくなるため、角質は乾燥しがちになってしまいます。
肌がカサカサするのは水分が減った角質がめくれ上がってしまうからです。

■乾燥と手湿疹
手は身体の中で最も使われている部分といっても過言ではありません。
水仕事の繰り返しは、手が乾く第一段階。
手が濡れると表面の皮脂が落ちてしまいバリア機能が低下します。
そのため新しい皮脂が出て来る前に水分がどんどん奪われてしまいます。
毛の生えていない手の平は皮脂腺がないため、他の皮膚と比べて皮脂が少なく乾燥しやすい場所です。
紙を触るような作業でも水分が奪われてしまうほどです。
また濡れた肌は角質がふやけてやわらかくなった状態です。
そのため濡れたままの手で何かを触ったり、刺激が加わると角質はダメージを受けてしまいます。
このような乾燥や刺激が続くと手は角質が剥がれてしまい「手湿疹」というひどい状態になってしまうことがあります。
手湿疹とは別名「主婦湿疹」とも言われ、水仕事の多い主婦や職業の人に多い症状です。
乾燥がひどくなることで、かゆみ、皮が剥ける、指先が割れる、炎症が起こり水疱が出来るなどの症状に進行してしまうのが特徴です。
ひび、あかぎれは手湿疹の一種になります。
程度の軽いものがひび、血が出るなど重症なものがあかぎれといいます。
手の先のささくれは乾燥だけではなく、物理的な刺激が原因です。
冬は指先が冷えて血行が悪くなり新陳代謝が落ちるため、あかぎれやささくれが治りにくく悪化しやすくなります。
ちなみにしもやけは、冷えによる血行障害が原因で起こる腫れやかゆみの症状です。

■乾燥肌タイプチェック
 1:肌を触るとザラザラしている
 2:靴下やストッキングが引っ掛かる
 3:粉をふいてしまうことがある
 4:あかぎれやしもやけがある
 5:風呂上がりにかゆくなる
 6:服を着るとかゆくなる

1、2、3はカチコチタイプ。
4、5、6はカユカユタイプ。

■保湿剤の選び方
保湿剤は配合される油分と水分のバランスで名称が変わります。
油分の少ないものはローション・乳液でサラッとしていて、クリーム・ワセリン・軟膏は油分が多くこってりしているのが特徴です。
昼間にこまめなケアができる場合はサラッとした保湿ローションや保湿乳液が向いています。
反対にこまめなケアが難しいという人は、数回塗るだけでもバリア機能を維持できる油分の多い保湿クリームや保湿ワセリンがおすすめです。
しかし油分の多いものは、塗った後のベタつきが気になります。
そんな人におすすめなのが、ティッシュを一枚パラッと乗せて軽く押さえます。
すると余分な油が取れ、また油が皮膚になじんでくるのでとても使い心地が良くなります。

■乾燥のタイプに合わせて保湿剤の選ぶ
●カチコチタイプの人の保湿剤

カチコチタイプの人は尿素入りのクリームがおすすめです。
尿素は角質を溶かしてやわらかくする働きがあるので、固くなってしまった指先やヒジ・ヒザ・カカトなどのケアに向いています。
ただ既にひび割れや炎症があったり、皮膚の薄いところは刺激が強いので注意しましょう。

●カユカユタイプの人の保湿剤
カユカユタイプの人はビタミンEの入ったクリームがおすすめです。
かゆみは刺激など乾燥だけではなく、冷えが原因で起こる場合もあります。
ビタミンEは血行促進させる働きがあるので、かゆみ止め保湿クリームに合わせて使うと効果的です。

■入浴と乾燥肌
風呂上がりのかゆみは、身体を洗うときに擦り過ぎている人に多く起こっています。
実は皮膚を守っている皮脂は思ったよりも簡単になくなってしまいます。
カユカユタイプの人は皮脂を守る洗い方を見直してみましょう。
熱い温度のシャワーは皮脂を落とし乾燥の元になる場合があります。
シャワーを使う場合は、同じ場所に3秒以上当てないようにしましょう。
温度が高過ぎなければ湯船に浸かった方が良く、角質に水分をたくさん含んでくれるので肌のためには良いです。
ただし肌の水分は入浴直後からどんどん蒸発していくので、保湿クリームは入浴後5分〜10分以内に塗りましょう。

■綿で保湿し乾燥対策
素肌に振れる部分には、刺激の少ない綿の素材を選ぶと良いです。
またこの時期、毛糸などの素材のものを使う場合にも、綿の上から身に付けると保温・保湿効果が高まります。

■保湿を習慣化で乾燥対策
保湿剤はかゆい場所やかさつく場所など症状の違う場所に合わせて使いわけることもポイントです。
保湿クリームを常に持ち歩いたり、水場ごとに置いておき、保湿を習慣化する。
寝ている間は手を使わないのでチャンスです。
保湿クリームを塗った手に綿の手袋を付けて寝ると乾燥肌改善につながります。
皮膚は一ヶ月かけて生まれ変わるので、スキンケアは根気よく続けることが大切です。
症状がひどい場合は、自己流ではなく早めに皮膚科で診察を受けましょう。