内臓のむくみ予防!生活習慣を改善して動脈硬化を予防、減塩でむくみ解消!

内臓のむくみ予防!心臓の機能低下が内臓のむくみの原因です。生活習慣を改善して動脈硬化を予防し、減塩でむくみ解消することが大切です。生活習慣の改善で心機能は回復。 特に塩分を減らすことが大切

■むくみについて
むくみとは、細胞と細胞の間に水分が染み出して溜まり、水浸しになった状態のことをいいます。
多くの場合、一晩寝るなどして時間が経過すればむくみは消えてしまいます。
むくみが起きるのは顔や足だけではありません。
実は内臓が知らず知らずのうちにむくんでいることがあります。
一見健康そうに見えても、体内で内臓がむくみ始めている人が増加しています。

■内臓のむくみについて
顔や足のむくみは、主に重力の影響で起こります。
時間が経つと消えることが多いむくみです。
内臓のむくみはは朝昼晩の時間の経過とは関係なく起こります。

■心臓の機能低下とむくみ
心臓は、左心室が広がったり縮んだりすることで全身に血液を送り出しています。
しかし何らかの原因で左心室の動きが悪くなると血液を送り出す量が減り、交通渋滞のように血液の流れが滞り始めてしまいます。
すると肺から心臓につながる血管に血液が溜まったり、やがてそこから水分が大量に染み出すようになってしまいます。
これこそが肺がむくむ原因です。
血液の渋滞が全身に広がることで、胃や肝臓にむくみが出始めます。
その間にも心臓の機能はさらに悪化し、ついには心不全の状態になります。
心不全を放置しておくと5年生存率は50%になり、半数近くが5年以内に死に至るとも言われています。
内臓のむくみに伴って顔や足もむくみ始めます。
普通のむくみは時間が経つと消えますが、時間が経過しても消えないむくみは心臓の機能低下の危険性があるので要注意です。

■心不全(しんふぜん)と内臓のむくみ
心不全(しんふぜん)とは、全身に血液を送り出す心臓のポンプ機能が低下した状態をいいます。
心臓の機能低下が内臓のむくみの原因ともなっています。

■心臓の名医(2011年11月時点)
兵庫医科大学 内科学講座 循環器内科
主任教授 増山 理(ますやま とおる)先生

■内臓がむくむと出る症状
・肺のむくみ:夜の咳、息切れ
・胃のむくみ:胃もたれ、消化不良
・肝臓のむくみ:倦怠感
・腸のむくみ:下痢
・腎臓のむくみ:夜間頻尿

■動脈硬化が心臓の機能低下の原因
心臓の機能低下の原因は動脈硬化です。
生活習慣の悪化により血圧が上がり、血管が硬くなり、心臓に大きな負担がかかるようになります。
健康な血管はしなやかさが保たれ、心臓が血液を送り出すのにそれほど負担はかかりません。
しかし動脈硬化が進行すると血管が硬くなるため、左心室に大きな負担がかかることになります。
左心室の広がる力や縮む力が衰え、ひいては内臓のむくみを引き起こしてしまいます。

■心臓を弱らせる生活習慣
・カロリーオーバー
・塩分の摂る過ぎ
・喫煙
・運動不足
・肥満
・ストレス

■減塩が心臓の機能回復に大切
生活習慣を改善すれば、心機能は回復します。
特に塩分を減らすことが心機能は回復には大切になります。
人ゲンが1日に最低限必要な塩分量は1.5gになりますが、味噌汁一杯でも2gあるとと言われています。
厚生労働省が推奨する1日の塩分量は、男性が9g、女性が7.5gとされています。
現在高血圧の人(上140、下90以上)は、1日6g未満の塩分摂取量にすることが大切になります。

■減塩で内臓のむくみ予防
調味料をたくさん使うと塩分が多くなってしまいます。
調味料をかけ過ぎないようにすることも大切です。
減塩をしっかり行えば血圧を下げて弱った心臓の機能が改善し、ひいては内臓のむくみ予防にもつながります。