左肩だけに起こる肩こりは心筋梗塞の可能性があります、放散痛による肩こり!

■心筋梗塞(しんきんこそく)について
心筋梗塞(しんきんこそく)とは、何らかの原因で心臓の冠動脈(かんどうみゃく)に血栓が出来、心筋が十分に酸素を得ることが出来ずに壊死してしまう病気です。
心筋梗塞をそのまま放置すると心臓のポンプ機能が失われ、最悪の場合は死に至る危険があります。

■心筋梗塞の原因
・脂っこい塩分の多い食事
・喫煙
・生活習慣の乱れ

■放散痛(ほうさんつう)
放散痛(ほうさんつう)とは、実際傷んでいる場所と痛いと感じる場所が違う現象のことをいいます。
心筋梗塞は、冠動脈が詰まり筋肉の壊死が始まる病気です。
痛むのは心臓そのものです。
すると心筋から痛みの信号を伝達する物質が分泌されます。
その物質は自律神経を通じて、脊椎の中にある神経の通り道を経由して脳に信号を伝えます。
しかし自律神経が脊椎につながる神経の通り道は、肩こりなど肩からの痛みを伝える神経にも合流しています。
すると心臓と肩の神経が混線し、脳が心臓の痛みを肩こりと勘違いする場合があります。
これが放散痛(ほうさんつう)です。
しかも心臓からの自律神経は、左肩の神経と同じ神経の通り道に入るため、左の肩に放散痛(ほうさんつう)が出やすいと考えられています。

■心筋梗塞の症状
・左胸が痛くなる
・漠然とした不快感
・胃の違和感
・大量の汗
・胸の圧迫感
・食欲不振

心筋梗塞の80%以上は、左胸が痛くなる症状です。
左肩だけに出る肩こりは比較的多い症状です。
肩の痛みが強くなり、30分以上続く場合は急性心筋梗塞の可能性があります。
胃の違和感も放散痛の一種です。
胃のあたりにモヤモヤした違和感が現れ、食前・食後に関係なく現れます。
温度差のある場所に移動して胃の違和感が現れたら心筋梗塞に注意が必要です。

■心筋梗塞のカテーテル治療
カテーテルという細い管を心臓の詰まった部分まで入れ、ステントという血管を広げる器具を埋め込み、血流を回復させる治療法です。