食前のヨーグルトで高血糖予防、乳清タンパク、ホエイ、血管の若返りのポイント、夕方の運動とロイシン

高血糖は心筋梗塞脳梗塞など命に関わる病の危険性が高まり、またがんや認知症になるリスクを高めるといわれています。
健康長寿のためには高血糖の状態を防ぐことが大切になります。
夕方の運動とロイシンで筋肉をつけることで血糖を消費し、コレステロール・中性脂肪などを下げ、血圧などを改善して動脈硬化の予防などにつながります。

ホエイタンパク質が入っているような乳製品を摂っておけばインスリンの分泌が高まって食後の高血糖を防ぐ効果が期待できます。

■高血糖の予防法
・糖分の吸収をゆるやかにしてくれる食物繊維を摂る
・ジョギングや筋トレなどの運動を行う

■ホエイで高血糖予防
ホエイとはヨーグルトからにじみ出てくる上澄み液のことをいいます。
つまりヨーグルトの中にはホエイがたっぷり含まれています。
ホエイには血糖値を下げる成分だけでなく様々な栄養素が豊富に含まれています。
ホエイに含まれる主な栄養素には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、炭水化物、タンパク質、ビタミンC、ビタミンBなどがあります。
ホエイの中で血糖値を下げる成分はタンパク質と考えられています。
ホエイのタンパク質は乳清タンパクといわれて必須アミノ酸がバランス良く豊富に含まれています。
乳清タンパクが小腸を刺激することによってインスリンの分泌を促すホルモンが増加します。
それによりインスリンの分泌が良くなり血糖値の上昇が抑えられると考えられています。

■ホエイの多い食品
・ホエイプロテイン(スポーツ飲料)
・ホエイチーズ(リコッタなど)
・ヨーグルト
・牛乳

乳清タンパクを簡単に摂れるのがヨーグルトです。

■食前のヨーグルトで高血糖予防
食後の高血糖を抑えるにはヨーグルトは摂るタイミングがポイントになります。
食前にヨーグルトを摂った方が血糖値の上昇がゆるやかになり最高値も低くなります。
食前にヨーグルトを摂ることで早めにインスリンが分泌され、血糖値の上昇が抑えられてゆるやかに安定します。

■血管の若返りのポイント
・禁煙
・食生活
・運動

運動の後に夕食でロイシンをしっかり摂ることが血管の若返りに効果があると考えられています。

■夕方の運動
夕方は筋肉の維持に重要な成長ホルモンが盛んに分泌されています。
筋肉は常に壊されては再生という新陳代謝を繰り返しています。
運動によって筋肉が分解されたとき、それを修復し再生する働きをしているのが成長ホルモンです。
成長ホルモンが起きている時間の中で最も多く分泌されているのが夕方の時間帯です。
そのため夕方に運動すると成長ホルモンが筋肉をしっかり修復してより筋肉がつきやすくなります。

筋肉がしっかりあると血糖などもしっかり消費し、コレステロール・中性脂肪などを下げ、血圧などを改善して動脈硬化の予防などにつながります。

■筋肉の維持に重要な栄養素ロイシン
ロイシンとはタンパク質に含まれる必須アミノ酸の一種です。
ロイシンは筋肉を作る際の材料であるだけではなく、筋肉を合成するためのスイッチの役割も果たしている栄養素でもあります。
筋肉は合成と分解が繰り返されていますが、ロイシンが足りないと合成が進まず筋肉が衰える一方になってしまいます。

■ロイシを多く含む食材
・豆腐などの大豆製品
・肉類
・魚類
・ヨーグルトなどの乳製品