美肌で若々しい見た目に、鉄分で赤血球の色を改善、青魚のEPAで赤血球をしなやかにする

実は最近の研究で血液が美と若さに関わっていることが分かってきています。
中でも大切なのは赤血球といわれています。
赤血球は体の細胞に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。
この赤血球を元気にすれば若々しい見た目になると考えられています。
鉄分不足は肌の状態だけでなく様々な身体の異常となって出てきます。
サバやイワシなどの青魚に含まれるEPAには赤血球をしなやかにする働きがあります。

■赤血球について
赤血球は細胞の一つです。
人体の細胞の数は約60兆個で、そのうち赤血球の数は約20兆個あるといわれています。
赤血球は約120日で入れかわっています。

■肌の輝きの決め手は赤血球の
女性の輝きのある肌は赤血球の色の要素が決め手となっています。
赤血球の色が違うと肌や唇の色に差が出てきます。
赤血球は血色や肌の輝きに密接に関わっています。
特に血管が集中している顔は赤血球の色が肌の色として反映されやすい場所となっています。
目の下のクマや肌の色は赤血球の暗い色が影響しています。

■赤血球の色は変えられる
赤血球の色は酸素で明るくなります。
赤血球は酸素の運搬を行っていて、そのなかには酸素とくっつくヘモグロビンというタンパク質が詰まっています。
一つの赤血球の中に2億個以上も詰まっています。
このヘモグロビンに酸素が結びついていないときは赤血球は暗い色のままで、酸素がたくさん結びつくとどんどん明るい色になっていきます。
この明るい色をした赤血球が全身に酸素を運んでくれると体の組織の働きが活発になります。
例えば皮膚では新しい細胞への入れかわりが進むため、きめが細かく若々しい肌を保ちやすくなります。

■赤血球の色が暗いのは鉄分不足
鉄分はヘモグロビンの材料となる大切な栄養です。
鉄分が不足すると赤血球の形も大きさもバラバラになってしまいます。
さらに色にも違いが出てきて、真ん中が白くヘモグロビンが少ない状態が分かります。
赤血球の数があっても全身が酸素不足になりがちで、めまいや息切れに悩まされたりします。
さらに鉄不足は抜け毛が増えたり、爪が割れやすくなったりします。

■鉄分摂取の推奨量
鉄分摂取の推奨量 1日10.5mg(閉経前の女性)
実際は平均7.4mg  1日3mg不足

■鉄分を多く含む食材
・レバー(豚・鶏が多い)
・卵
・あさり
・赤身肉
・かつお
・青のり
・岩のり
・ひじき
・小松菜
・ホウレンソウ

■普段と同じ食生活で鉄分の摂取量を増やす方法
・鉄鍋で料理を作る
・鉄瓶でお湯を沸かして飲む
・料理専用の鉄の塊を使う(鉄玉子など)

鉄が溶け出してくるには酸性が必要なので酸性の調味料を使うとよいそうです。
酸性の調味料には、お酢、ケチャップ、醤油、味噌などがあります。
中でも一番鉄を溶かす調味料が「お酢」です。
お酢を加えた500mlの水を5分沸かすと約7mgの鉄分が溶けるとされています。
ただしコーティング加工している鉄の調理器具は鉄分の溶出は期待できません。

■赤血球はしなやかさが命
赤血球は色だけでなく、しなやかさも大切になります。
赤血球は自分より小さな場所に入っていけるしなやかさを持っています。
赤血球は自らを折りたたんで毛細血管を通過して酸素を受け渡しています。
赤血球にしなやかさがなくなり硬くなると、摩擦が増えて通過に時間がかかるようになり毛細血管をスムーズに通過できなくなります。

■コレステロールで赤血球が硬くなる
赤血球が硬くなる原因はコレステロールと考えられています。
生活習慣でコレステロールが高い中性脂肪が高いという人は赤血球の膜が硬くなりしなやかさを失ってしまいます。
血液中にコレステロールが増えると赤血球の細胞膜にどんどん取り込まれます。
コレステロールは硬い構造をしているため増えると膜全体が硬くなってしまいます。
赤血球が硬くなると毛細血管に隅々まで辿り着けず酸素が不足してしまいます。

■青魚のEPAで赤血球をしなやかにする
サバやイワシなどの青魚にはEPA(エイコサペンタエン酸)という脂肪酸が含まれています。
このEPAが赤血球をしなやかにしてくれます。
摂取したEPAは血中から赤血球の細胞膜に取り込まれます。
EPAはコレステロールと違ってやわらかい構造をしているため増えれば膜がやわらかくなります。
EPAはお肌の新陳代謝を促進させアンチエイジング効果も期待できます。
EPAを摂っていると4ヶ月くらいでしなやかな赤血球ができてきます。

EPA摂取量は1日1000mgが目安となります。
アジの開き2枚、サバの塩焼き1枚、サバの缶詰1缶ほどになります。