疲労回復!慢性疲労症候群、夏場の睡眠法、夏バテ予防!

疲労回復!慢性疲労症候群、夏場の睡眠法、イミダペプチド・ビタミンCで夏バテ予防!疲労を回復させるには、何よりも睡眠が大切です。足を温めて寝る。クーラーの温度は寝苦しさを感じない程度にする。

■慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)
慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)とは、長期間に渡って全身に強い倦怠感(けんたいかん)や微熱を引き起こす病のことです。
原因の一つは、疲労の蓄積やストレスが考えられます。
脳では大量の酸素とエネルギーが消費されます。
その際生み出されるのが活性酸素(かっせいさんそ)と呼ばれる有害な形に変化した酸素です。
活性酸素(かっせいさんそ)には、まわりの細胞や組織を傷つける働きがあります。
また脳だけではなく免疫機能など全身の機能も低下することでも重い倦怠感を患い、慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)を発症してしまいます。
疲労の蓄積が長く続くと全身の細胞の傷が深くなり、最悪の場合は脳内出血や心不全など過労死を招く危険性もあります。

■疲労原因物質“FF”
細胞が傷つくと疲労原因物質“FF”と呼ばれるタンパク質が発生します。
FFとは疲れの因子という意味です。
細胞が傷ついたときに発生するこのFFこそ疲れの正体です。
FFが信号となり、脳の疲労中枢に伝わることで私達は「疲れた」と感じています。

■危険な夏の温度差が疲労原因物質“FF”を増加させる
そもそも私達の身体は、交感神経と副交感神経からなる自律神経が働くことで体温の調節を行っています。
実は5℃以上の急激な寒暖差にさらされると、自律神経の切り換えが激しくなり神経に大きな負担がかかります。
すると自律神経の中枢でもある疲労中枢自体に大量のFFが発生してしまいます。
また冷たい飲み物を飲んで体の一部を冷やす事も自律神経の負担となります。
熱いお風呂への入浴も交感神経が優位になり、結果的に自律神経への負担となります。
また睡眠中でも暑さで目を覚ます度に自律神経が活動し、自律神経への負担となってしまいます。
過度のトレーニングもFFを増やす原因になります。

■危険な夏の過ごし方
・5℃以上の温度差
・冷たい飲み物
・42℃のお風呂
・夜に暑さで目を覚ます

■紫外線で疲労原因物質“FF”が増加
FFは夏に増加しやすいので注意が必要です。
紫外線が目に入るだけでもFFが増加してしまいます。
海水浴に行くと、泳いでいなくても疲れた感じになりますが、これは目からの紫外線によって疲労しているためです。

■疲労とHHV-6
身体や脳が疲れてくると全身の細胞内にFFが発生します。
すると元々私達の身体に潜伏しているウイルスが、その危険な状態を察知します。
それがヒトヘルペウイルスの一種“HHV-6”です FFの増加を感じとったHHV-6は寄生している人間の身体が危険な状態にあると判断。
新たな宿主を探すため体内からの脱出をしようとします。
そして集まってくるのが唾液の中です。
つまり疲れていれば疲れているほど唾液の中にHHV-6が増えていきます。

■疲労回復のための正しい睡眠法
疲労を回復させるには、何よりも睡眠が大切です。
●足を温めて寝る
足元を温め上半身を冷やすとリラックスできて深く眠れます。

●クーラーの温度は寝苦しさを感じない程度にする
睡眠中に暑くて何度も目を覚ますと疲労は回復しません。
クーラーは適温であればつけっぱなしでもよいそうです。

■疲労回復に効果のある“イミダペプチド”
イミダペプチドは鶏の胸肉に含まれる物質です。
イミダペプチドは渡り鳥などの動物の筋肉に含まれている成分です。
このイミダペプチドを1日200mg、鶏の胸肉なら約100gを1週間摂り続けると疲労回復に効果が確認されています。
ビタミンC 1000mgをイミダペプチドと一緒に摂った場合、従来よりも2倍速く疲労が回復することが分かっています。
さらにビタミンCを1000mgにおよばずとも、食事の際にイミダペプチドと一緒にビタミンCを多く摂れば摂る程、疲労回復の効果が高まると言われています。

■鶏の胸肉調理法
鶏の胸肉はパサパサした食感が難点ですが、小麦粉や片栗粉をまぶすだけでしっとり柔らかに焼き上がるそうです。
鶏の胸肉を一口大にそぎ切りにする 塩・コショウで下味をつける 小麦粉や片栗粉をまぶす

■ビタミンC含有食材
・ブロッコリー
・ピーマン
・モロヘイヤ
・カブ
・パプリカ
・ゴーヤ
・キャベツ