腸腰筋ストレッチで転倒予防、腸腰筋で腰痛予防

■腸腰筋(ちょうようきん)について
腸腰筋(ちょうようきん)とは、腰椎や骨盤と大腿骨をつなぐ筋肉の総称をいいます。
腸腰筋(ちょうようきん)は大腰筋(だいようきん)と腸骨筋(ちょうこつきん)の2つからなっています。
主に太ももを上げる時に使われる筋肉で、歩く時に足を前に振り出す働きをしています。
腸腰筋(ちょうようきん)は、足の筋肉の中でも加齢により最も衰えやすい筋肉の一つとされています。
70代になると、20代の頃の6割程度まで痩せ細るといわれています。
その結果、足を高く上げることができなくなり、高齢者特有のすり足歩きになると考えられています。

■腸腰筋の若さを保つポイント
・生活の中での階段の上り下り
・仕事の中の動き

腸腰筋(ちょうようきん)は、基本的には足を振り上げる筋肉なので、弱くなってくると転びやすくなってきます。
寝たきりの1割が転んで骨折することになっています。
寝たきりにならないためには腸腰筋(ちょうようきん)だけではなく、下半身の筋肉全てが大事になります。
お尻の筋肉の大臀筋(だいでんきん)、太ももの前の筋肉の大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、ふくらはぎの筋肉の下腿三頭筋(かたいさんとうきん)を鍛えることが大切です。

■腸腰筋の特徴
・弱くなりやすい
・平らなところを歩く時はあまり使われていない

普段から階段を良く使うと腸腰筋(ちょうようきん)が鍛えられます。
ももを上げる機会を増やすことが腸腰筋(ちょうようきん)に良いです。
腸腰筋(ちょうようきん)が弱っている人が急に鍛えだすと、腰痛の原因になることがあります。

■腸腰筋(ちょうようきん)ストレッチ
イスを横に起置いて手をかけます。
普段より大きめに一歩足を出します。
お腹を引っ込めます。
上半身を真っ直ぐにします。
前足のヒザをゆっくり曲げます。
太ももの前の方が伸びた感じがあれば、腸腰筋(ちょうようきん)も一緒に伸びています。
この腸腰筋(ちょうようきん)ストレッチを、左右で10秒ずつ3回、合計1分間行います。
1日1分間行うだけで腸腰筋(ちょうようきん)を柔らかく若く保つことができます。
硬くなってしまった腸腰筋(ちょうようきん)を柔らかくし、転倒による寝たきりのリスクを下げるストレッチです。