肩こり解消法、肩の痛み治療法、肩こり解消ストレッチ、筋膜はがし、五十肩、肩腱板断裂

肩こりは冬場にかけて悪化しやすいといわれています。
寒いと血流が悪くなり疲労物質が溜まりやすくなり肩こりが起こりやすくなります。
肩こりは肩を取り巻く筋肉に負荷がかかり僧帽筋(そうぼうきん)が張ったり硬くなったりして起こります。
肩こり解消ストレッチを毎日続けることで肩こり改善につながります。

■肩こりのメカニズム
肩は肩甲骨(けんこうこつ)と上腕骨(じょうわんこつ)が腕を吊っている状態にあります。
(けんこうこつ)と上腕骨(じょうわんこつ)が腕を吊っている状態にあります。
肩甲骨は胸郭(きょうかく)の上に浮いているような状態で、肩甲骨をしっかり固定するために僧帽筋(そうぼうきん)という大きな筋肉があります。
僧帽筋などの筋肉が様々な原因で疲労すると肩が張ったり凝ったりして肩こりが起こります。
肩こりは日常生活での筋肉の使いすぎ、血行不良、猫背、冷え、喫煙、緊張などが原因となって起こります。
肩こりは病気の名前ではなく症状になります。
また肩こりは心筋梗塞や動脈瘤などの病気でも起こることがあるので、長く続く肩こりは一度検査を受けた方がよいです。

■肩こり解消ストレッチ1
イスに座り、少し前かがみになります。
左右の腕を曲げた状態で前で近づけ、左右の腕を広げます。
これを繰り返します。
ポイントは肩甲骨を広げたり狭めたりするイメージで行うことです。
5回1セットで1日3〜5セット行います。
毎日続けることで肩こり改善につながります。

■肩こり解消ストレッチ2
背筋を伸ばし脚を少し広げた状態でイスに座ります。
姿勢を保ちながら肩を耳につけるイメージで持ち上げます。
10秒間キープしたら力を抜いて肩をストンと下ろします。
5回1セットで1日3〜5セット行います。

■「筋膜はがし」による肩こり治療
筋膜はがしによる肩こり治療では、生理食塩水を凝りや痛みを感じる部分に注射して治療します。
筋幕は筋肉・骨・血管・神経など体のあらゆる部分を包み込んでいる幕のことをいいます。
筋肉内で密着した筋膜と筋膜の間に生理食塩水を注入し血管や神経の圧迫を和らげていきます。

■肩こりは温めた方が良い
肩こりは基本的には温めた方が良いそうです。
ひどい肩こりには冷やす温めるを交互に行うことで血行を良くする方法もあります。

■五十肩による肩の痛み
五十肩とは年齢と共に肩の組織に変化が起こり、その影響で炎症が起こり痛みが起きます。
痛みと炎症のために肩が硬くなっていきます。
限られた範囲でしか肩を動かせなくなるのが五十肩の特徴となっています。
多くの場合、注射で炎症を抑えることで良くなっていきます。
発症のピークは50代ですが、30代〜70代までで幅広く発症します。

五十肩の初期には炎症が強いので一ヶ月くらいは安静にします。
痛みが落ち着いてきた慢性期には運動を行います。

■肩腱板断裂(かたけんばんだんれつ)による肩の痛み
肩腱板は上腕骨(じょうわんこつ)と肩甲骨をつなぎ腕の上げ下ろしに必要な腱です。
肩腱板が切れてしまい炎症を起こすのが肩腱板断裂(かたけんばんだんれつ)です。
肩腱板は老化と共に衰えて切れやすくなっていきます。

●関節鏡下手術
関節鏡で見ながら断裂している腱板をつなぎ合わせる手術を行います。

●リバース型人工肩関節手術
修復できないほど腱板が断裂した場合に行います。
肩甲骨側に球状の人工物を取り付けて上腕骨側に受け皿を設置します。

■肩こり治療の名医(2016年12月時点)
●東邦大学医学部 整形外科学講座

池上 博泰(いけがみ ひろやす)教授

●江戸川病院 スポーツ医学科
岩本 航 医長