筋膜リリースによる肩こり改善法、歪んで厚くなると周辺筋肉が硬くなり血流悪化し肩こりの原因に

■筋膜(きんまく)について
筋膜(きんまく)とは筋肉を包む伸縮性のある膜のことをいいます。
筋膜(きんまく)は繊維の束である筋肉を正しい位置や形に留める役割を果たしています。
また筋膜(きんまく)はあらゆる筋肉の中にまで入り込んで全身を包み込んでいて全身につながっている膜でもあります。
人間の体は筋膜(きんまく)というボディスーツで体の形を保っている状態だともいわれています。

■筋膜の歪みが肩こりの原因
筋膜が歪んで厚くなると周辺の筋肉が硬くなり、血流が悪くなって肩こりの原因となります。

■筋膜が歪む原因
・悪い姿勢
・猫背

筋膜の歪みは長時間の同じ姿勢や疲労から起こります。
慢性的な肩こりを改善するためには筋膜の歪みの改善が大切になります。

■他の筋膜の歪みが肩こりの原因となっている
筋膜は全身でつながっているため、肩こりは肩の筋膜の歪みだけに限りません。
例えば草むしりなどで腰に疲労が溜まると腰の筋膜が収縮します。
すると今度は腰の筋膜引っ張られまいと力が働き、肩の筋膜にも影響が及び歪みが起こります。
特に歪んだ筋膜同士の影響は肩に現れやすく、肩こりがなかなか改善されない慢性的な肩こりの原因となっています。
そのためマッサージなどは筋肉の硬さを一時的に柔らかくする効果はありますが、筋肉の入れ物である筋膜の歪みを正さないと根本的な肩こり改善にはつながりません。
重要なのは歪んだ全身の筋膜を正しく戻すことが大切になります。

■肩こりチェック
右手を上から左手を下から背中にまわして後ろで手を組んでみます。
反対側も同様に手をまわしてみます。
背中で手が組めるかどうかチェックします。
つかない方の僧帽筋が硬くなっている可能性があります。

■肩こり改善筋膜リリースのやり方
筋膜リリースは気持ちよく伸ばすのがポイントです。
強く行ったり痛みを我慢するやり方はよくありません。

●筋膜リリース1
背筋を伸ばしてイスに座り、肩甲骨ごと両手を前に突き出して20秒間キープします。
両ヒジを肩の高さのまま後ろに引き、アゴを引いて20秒間キープします。
両ヒジの高さを保ったまま手のひらを前に向けるように上に起こし20秒間キープします。

●筋膜リリース2
立った姿勢で行います。
右腕を頭上・左腕を背中に回して両ヒジを90度に曲げます。
両ヒジの角度を保ちながら両腕を反時計周りに動かし20秒間キープします。
右足を左足の前で交差させて身体の右側面を伸ばして20秒間キープします。
この状態のまま鼻を左肩につけるように首を回し20秒間キープします。

●筋膜リリース3
立った姿勢で行います。
右足のつま先に体重をかけ右肩を内側にひねりながら腕を天井へと伸ばします。
同時に左肩も内側へひねりながら腕を床へと伸ばし30秒間キープします。
さらにその状態のまま身体を左にひねって30秒間キープします。