長生きホルモンのアディポネクチンを増やすポイント、アディポネクチンで病気を予防し健康ご長寿

健康ご長寿の人には長生きホルモンのアディポネクチンが多い傾向にあります。
アディポネクチンには命に関わる病気を未然に防ぐ働きがあります。
アディポネクチンは環境要因によって増やすことが可能です。
アディポネクチンを増やすには食事が重要な要素になります。
ただしホルモンは一ヶ月程度で増えるものではないので長年摂り続けることが大事になります。

■アディポネクチンについて
アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌されるホルモンのことをいいます。
アディポネクチンとは、善玉アディポサイトカインのことで、動脈硬化を予防する働きがあります。
アディポサイトカインとは脂肪細胞から分泌される生理活性物質の総称で、脂肪組織が活発に分泌しているさまざまな活性物質のことです。
逆に、動脈硬化を促進させる悪玉アディポサイトカインにはPAI-1やTNF-αなどがあります。
アディポネクチン(善玉アディポサイトカイン)は血管が傷ついているところを見つけるとすばやく入り込んで修復してくれますが、悪玉アディポサイトカイン(PAI-1やTNF-α)は血管を傷つける働きがります。

■アディポネクチンの働き
・糖尿病(2型)を防ぐ
・心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ

●アディポネクチンの糖尿病(2型)を防ぐ働き
アディポネクチンはインスリンの働きを高めて血糖値を下げる効果があり、糖尿病を改善予防するといわれています。
アディポネクチンは血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

●アディポネクチンの心筋梗塞や脳梗塞を防ぐを防ぐ働き
アディポネクチンは血管内の壁の傷を修復する働きがあるため、心筋梗塞や脳梗塞を未然に防ぐと考えられています。

■大豆タンパク質でアディポネクチンを増やす
納豆や豆腐に含まれる良質な大豆タンパク質がアディポネクチンを増やしてくれます。
ただし内臓脂肪がすでに溜まっている人は、そのまま大豆食品を摂っても、脂肪細胞の機能が正常化していないので、運動や食事の改善と合わせて摂ることが大切です。

■マグネシウムでアディポネクチンを増やす
マグネシウムを多く摂る人にでアディポネクチンが多いという研究報告もあります。
マグネシウムは蕎麦やワカメなどに豊富に含まれています。

■内臓脂肪で作られる超善玉物質アディポネクチン
超善玉物質のアディポネクチンは内臓脂肪で作られていると考えられています。
アディポネクチンは抗老化物質の効果もあります。
ある研究では元気な高齢者は一般の若い人に比べてアディポネクチンの量が2倍も多いともいわれています。
脂肪細胞は実はアディポネクチンを作る工場の役割も果たしています。
脂肪細胞は一定量の脂肪の蓄積であればアディポネクチンを作ってくれますが、その一定量を超えると悪玉物質が発生して高血糖・高血圧・高中性脂肪を引き起こします。

■肥満を予防してアディポネクチンを増やす
アディポネクチンは標準的な体型の人の血液中には多く存在しますが、内臓脂肪が増加すると減少してしまいます。
アディポネクチンは内臓脂肪を肥大化させず、小さければ小さいほど良く作られます。
脂肪を溜め込み過ぎてしまうと、アディポネクチンではなく阻害物質を作り出すようになってしまいます。
そしてこの阻害物質が血液中に流れ出すと高血糖になってしまいます。
さらに脂肪細胞は高血圧・高中性脂肪につながる物質も作り出してしまいます。
このような状態が長く続くと動脈硬化の危険性が高くなり、心筋梗塞や脳卒中になる可能性が高くなります。