交感神経の活性化とリラックスで免疫力アップ、リンパ球とリンパ節、免疫力アップランキング

免疫は私達の体に備わった大切な体の仕組みです。
ケガが治るのも、カゼ・インフルエンザ・肺炎などを防ぐのも、がん細胞とたたかうことができるのも全て免疫のおかげです。

免疫力アップのポイントは交感神経のメリハリです。
交感神経が活性化している間はリンパ球は敵がどんな姿・形をしているかを学習する学習モードになります。
逆にリラックスして交感神経が緩むとパトロールモードになり学習したことを元に敵を見分けて攻撃します。
この2つのモードがどちらも行われていることが大事になります。

■リンパ球について
リンパ球は白血球の一種で私達の体をウイルスやがん細胞から守ってくれる免疫細胞です。
リンパ球は血管を通って体内をパトロールしてくれます。
そしてカゼウイルスなどが細胞にとりつこうとすると、とりついた細胞ごと退治してくれます。
しかし免疫力が低下しているとリンパ球の数が減ってしまいウイルスなどの敵の見落としが起こります。
パトロールが間に合わないと感染細胞やがん細胞が増殖して症状が悪化してしまいます。

■リンパ節について
リンパ節はリンパ球が待機している場所であり、脇の下や耳の下などにあります。
リンパ球はストローマやケモカインの影響でリンパ節の中で長居するようになっています。
ストローマとはリンパ節の中でリンパ球にとってベッドのようなものになります。
ケモカインは香りのよいアロマのようなものでリンパ節の中に漂っていて、リンパ球をリンパ節にとどめる性質のある物質です。

■交感神経とリンパ節
交感神経は運動しているときやビックリしたときに血圧や心拍数をコントロールしていて、運動やストレスなどで活性化します。
交感神経は体中のリンパ節に絡みつき免疫にも深く関わっています。
激しい運動をしたりストレスが溜まって交感神経が活性化していると、リンパ球はリンパ節の中に留まったまま血液中に出て行きません。
逆に交感神経が緩むと血液中に出て行ってウイルスなどの敵とたたかってくれます。

交感神経はリンパ球に働きかけて積極的に留めることによって免疫をむしろ強めているということが分かってきています。

■リンパ節の役割
リンパ節はリンパ球の待機場所ではなく、リンパ球はリンパ節でどんな病原体が来たか学びパトロールの効率を上げている場所と考えられています。
リンパ球の学習とパトロールを交互に行うことで、症状が出る前に敵を退治できると考えられています。

長期間のストレスや睡眠不足などが交感神経を不要に活性化し、リンパ球の出入りに悪影響を与えているといわれています。
日中に適度に交感神経を緩めることが免疫機能にとって重要だと考えられています。

■スーパー免疫になるためのポイント
・十分な睡眠
・日中にパトロールモード(リラックスタイム)を作る

●十分な睡眠
睡眠は1日で最も交感神経が緩むゴールデンタイムです。
リンパ球が睡眠中に増加します。
アメリカの研究では、7時間以上睡眠をとっている人に比べて6時間以下の睡眠の人は4倍以上もカゼを引きやすいという結果もあります。

●日中にパトロールモードを作る
積極的にリラックスして交感神経を緩めてパトロールモードを作ることが大切です。

■免疫力アップランキング
・1位:昼寝
・2位:ウォーキング
・3位:足湯
・4位:めい想
・5位:音楽鑑賞
・6位:緑茶
・7位:首にマフラー
・8位:首にネギ
・9位:マッサージ
・10位:人にやさしくする
・11位:筋トレ
・12位:入浴
・13位:体操
・14位:乾布摩擦
・15位:ストレッチ
・16位:タッチケア
・17位:コーヒー
・18位:ニンニク
・19位:温冷欲
・20位:お笑い(爆笑したことで交感神経が活性化してしまう可能性あり)

●昼寝で免疫力アップ
横になること自体が交感神経を緩めます。
おすすめは午後1時〜3時の間で、30分以内の長さが良いです。
ちなみに眠らなくても横になるだけでも交感神経は緩むそうです。

●ウォーキングで免疫力アップ
軽度の運動はリラックス効果があり、天気や景色のよさも効果をアップさせます。

●足湯で免疫力アップ
足が温まると血管を広げて熱を逃がそうと交感神経が緩みます。
ただし熱過ぎるとかえって交感神経が緊張してしまう可能性があります。
自分が気持ち良いと感じる程度のぬるめのお湯がおすすめです。