癒し(いやし)!癒し物質FR、疲労物質FF、交感神経、副交感神経!

癒し(いやし)!癒し物質FR、疲労物質FF、交感神経、副交感神経!癒し(いやし)とは、癒し物質FRが傷付いた細胞の機能を回復させる事。半身浴の方がより多くの細胞を回復させ、癒し(いやし)効果がアップ

■癒し(いやし)
日々ストレスを抱える現代人にとって必要不可欠なのが癒し(いやし)です。
その意味を広辞苑で調べると病気や傷、心の悩みの解消など、心身共に回復させるとのことです。
温泉などでゆっくりすれば心も身体も癒されそうですが、実は一歩間違えると逆に疲労が溜まってしまうとも言われています。
私達は日々の生活で様々なダメージを受け身体の機能が低下します。
これがいわゆる疲れです。
癒し(いやし)とは精神的な回復と思われがちですが、実は疲れた身体の機能を回復させることになります。

■癒し物質FR、疲労物質FF
私達の身体や脳に負担がかかると活性酸素によって細胞が傷付き、老廃物が発生します。
するとその老廃物が刺激となりFFと呼ばれるタンパク質が発生します。
実はこのFFこそが疲労を生む疲労原因物質になります。
疲労物質FFが作られると脳に疲労の信号が送られ疲れを認識します。
さらに大量に疲労物質FFが作られると細胞の機能自体も低下して身体にダメージを与えます。
そこで活躍するのが癒し物質FRです。
癒し物質FRは疲労物質FFを消滅させると同時に、傷付いた細胞の一つ一つの機能を回復させ、本来の姿に戻してくれます。
つまり癒し(いやし)というのは、癒し物質FRが傷付いた細胞の機能を回復させる事になります。

■癒し物質FRを多く、疲労物質FF少なく
私達の体内では、癒し物質FRと疲労物質FFが同時に存在します。
癒し物質FRがより細胞を修復するためには、疲労物質FFをより少なくして癒し物質FRをより多くし、2つの分泌量の差が小さいことが身体の回復にとって重要になります。

■全身浴と半身浴の癒し(いやし)効果
全身浴は、癒し物質FRに対し疲労物質FFは多く上昇してしまいます。
一方半身浴は、癒し物質FRは全身浴と同じですが、疲労物質FFの上昇は全身浴と比べて少なくなります。
この癒し物質FRと疲労物質FFの差が小さい方が、癒し物質FRがより効果的に働きます。
つまり全身浴よりも半身浴の方がより多くの細胞を回復させ、癒し(いやし)効果が大きくなります。
全身浴は頭で感じている以上に身体は疲労しています。

■交感神経と副交感神経
交感神経と副交感神経は生命維持を司る自律神経と呼ばれ、脳の視床下部でコントロールされています。
交感神経は闘争と逃走のシステムと呼ばれ、心臓の拍動を早めたり血圧を上げたりして闘争心をかき立て、ストレスや危機に対応しようとします。
交感神経は精神的緊張により血管が収縮し血圧も上昇し、手や額から発汗します。
一方、副交感神経は休息と食事のシステムと呼ばれ、身体を休めさせてエネルギーを蓄えます。
体内ではこの交感神経と副交感神経の2つの神経が同時に働き、生活シーンに合わせてバランスをとることで身体の機能をコントロールしています。
半身浴で下半身を温めると副交感神経が優位になります。
逆に全身浴で手まで温めると交感神経が優位になってしまいます。
入浴の仕方ひとつで身体の状態はいとも簡単に変化してしまいます。

・全身浴
 頭・手・上半身を温めると交感神経が優位になる

・半身浴
 下半身を中心に温めると副交感神経が優位になる

身体が副交感神経優位になると、癒し物質FRが効果的に働きます。
日常生活の中で出来る限り副交感神経支配のになるような、リラックスできる環境をうまく取ってあげるということが大切になります。

■眼精疲労は交感神経優位の時に起こる
リラックスしているときは近くのものを見て、緊張して仕事などをしているときは遠くの物を見ることが人間の身体にとって自然になことになります。
そもそも人間や動物は、狩りをしたり天敵から身を隠すため遠くを見て仕事などをしていました。
そのため瞳孔(どうこう)を開き遠くが見えるように目を調整しています。
一方、赤ちゃんがおっぱいを飲むときなどは、近くが見えなければならないため瞳孔を収縮して目を調整しています。
そのため遠くを見るには交感神経優位になり、近くは副交感神経優位になります。
ところが現代人は近くを見て仕事をしなければならず、脳の指令は交感神経優位になり、目の指令は副交感神経優位と矛盾が生じてしまいます。
これこそが眼精疲労の原因になります。
例え好きな本でも目の疲れや焦点がズレるのは、交感神経優位で疲れている証拠になります。
嫌いなものは交感神経優位になりがちで、好きなものは副交感神経優位になりがちです。
つまり好きなものを見たりするというのは、身体全体を副交感神経優位支配にして休めモードに近づきます。
また同じことを繰り返すと同じ細胞ばかりを使うことになり、一つの細胞を傷付け続けている状態になります。

■イミダペプチドで疲労回復、癒し物質FRアップ
イミダペプチドは鳥の胸肉に含まれている成分です。
イミダペプチドは抗疲労効果・回復効果があると言われています。
毎日摂取すると疲労物質FFが下がって癒し物質FRが増える効果があるそうです。
鶏胸肉を1日100g程度で、その調理法でもOK。
またマグロやカツオなどの赤身や尾ヒレにもイミダペプチドは含まれ、1日200g程度摂取しても同様の効果があります。